novel-railwayのブログ

以前投稿した小説記事をこちらでアップしていきます。

鉄道公安官物語 第7夜

みなさまこんばんは、白根の学園生活ですが、彼には他にも多くの同僚が居るようです、
昨日は寝ぼけて、恥をかいた白根ですが、今回は名誉挽回となるのでしょうか?
それとも・・・・。
皆さんと一緒に、覗いてみましょう。


白根たちの学園の研修カリキュラムも順調に進み、あと数日で最後のテストが始まります。
テストの成績如何で配属先にも影響するということでみんな必死になって試験勉強をしています。


やる気は人一倍ある白根ですが、元々学校の授業でもそうでしたが、勉強は苦手な方でした。勉強が嫌いというよりも勉強の仕方が判らないと言ったほうが判りやすいでしょう。


だから、ノートも一生懸命書こうとするのですが、どうしても黒板に書かれることを書き写すだけなので、後でノートを見ても何が書いてあったのかわからないのです。


結局、理解もままならないまま試験を受けるので成績が良くないという悪循環でした。


Bitmap


白根の同期で、天城という男が居ました、中々の男前で気風もよくて同僚からの受けもいい、今で言うイケメンと呼ばれるような男でした。間違っても。「ラーメン、漬け麺、僕イケメン」なんて言わないタイプです。


そんな彼が、白根に言ったのです。


「白根君、もうすぐ試験だけど、勉強の方ははかどってるかい。試験に出そうなところは、刑事訴訟法なら留置期間と、令状の請求などが出そうだからそこを勉強しておくといいよ。」


丁寧にアドバイスをくれるのですが、勉強の仕方が判らない上に、勉強も出来てみんなの面倒見のよい天城に反感も感じていましたので、


「判っているよ、君に言われるまでもなくね。大体判っているから大丈夫だよ。」


全く自信が無いのに、軽口をたたいてしまいました。内心、しまったと思ったのですがそのときはそんな強気な言葉が出たのです。


「それじゃ、今度の試験頑張ろうね、君と一緒に仕事できることを楽しみにしているよ。」


天城と別れた白根は、そのまま食堂に美味くも無い飯を流し込むために向かうのでした。
そして試験まで後3日、白根はどうなるのでしょうか?

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